前宮二は、社の手前左側。
まずは、建てる位置まで曳き付けました。

建て御柱の作業で欠かせないのがこの道具「かぐらさん」とか「かぐら」又は「車地」といいます。
原泉野ではこれを二台使って二方向からのワイヤーロープを巻き取りながら建てて行きます。

原村の大工さんがいろいろな地区のものを見せていただき、手作りした、ケヤキ製。
四人掛かりで、一週間を掛けて、先週完成したばかりだとか。

御柱は、メドデコを付けていた穴の手前まで斧で落とし、先を三角錐の様に落として行く、これが「冠落とし」です。
大工さん方が交代しながら、丁寧な作業です。

仕上げは「ちょうな」を使います。

出来上がり。

既に掘っておいた穴に引きつけ、方向を定めます。

御柱は引きつけた面をご神体の守屋山に見せる様に建てます。
ちゃんと山から曳いて来た事を神様に見てもらうためだとか。

これも伝統の「七五三巻き」木に7回巻いて下で五回ひねって上で三回ひねると、建て御柱の作業中はほどけにくく、終わると地上から簡単にほどけるんだそうです。

四方に伸ばしたロープで角度をとりながら、二台の車地でワイヤーを巻き、木遣りとラッバ隊の演奏で心を合わせ、大勢のみなさんの力で建て御柱が行われました。
作業やしきたりは多くの方が、お年寄りや親から伝え聞いた事だそうです。
伝統を受け継ぎ、誰もが役割を持ち、地域が本当にひとつになって、協力一致と、感謝で幕を下ろした御柱でした。
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